北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1389】Calera Jensen 2011

カレラ ジェンセン 2012
 ※リンク先はヴィンテージが異なります
 
 さて、続いてはこれまたカリフォルニアの有名メーカー・カレラの最上級クラスなピノ・ノワール。ちょうど最近、同社のミルズを頂いて素晴らしいと感じたばかりだけに、比較が楽しみ。
 
 まず見た目。なんと、ミルズよりも薄い!どちらかというとガーネットのような輝きで、まるでブルゴーニュのピノ・ノワールらしい。香りは、この段階ではそんなにドッカンドッカンくるような感じではないけれども、これは自宅では(リーデルの)ブルゴーニュソムリエグラスをいつも使っているせいかもしれない。
 
 口をつけてみると、まず口当たりがしっかりしていて、パワーがある。ミルズも初手で濃かったけれども押し出しの強さは明らかにこちらが上。どこかバターのようなニュアンスも含んでいて、ふさふさとしたタンニン、まだ硬いと感じるけれども、後味が長い。自分が飲んだピノ・ノワールのなかで近いのは、ニュイ・サンジョルジュとかジュヴレ・シャンベルタンとか、そのあたりのコート・ド・ニュイの一級畑のワインを連想させる。で、パワー一辺倒じゃつまらないなぁとか思っていたらサクランボの味と香り、カシスがよぎったりもする。
 
 ミルズとこいつを比較すると、好みなのはミルズ、世の中のワイン飲み的に好まれそうなのはジェンセン。ミルズはコート・ド・ボーヌっぽい好ましさで、ジェンセンはコート・ド・ニュイっぽい好ましさだと思った。