北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2483】Comtes Lafon Monthelie 1er Cru Les Duresses 2001

 
コント・ラフォン モンテリ一級 レ・デュレス 2019
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、気が付けばお気に入りになっているとさえ言える、コント・ラフォンのモンテリ一級、レ・デュレス。直近では2005年モノと対峙している。
 
色はきれいなブルゴーニュ赤。色あせている感じはなく、若い色合いのままで(10年代後半以降につくられたブルゴーニュ赤に比べて)薄い色をしていると思う。
 
香りは初手からふるっている:いきなり鉄砲漬+酸っぱいタイプの野沢菜+薔薇の香水で、それらが渾然一体となっている。味にも酸があって、いままで飲んだモンテリのなかでは最も酸っぱい部類、ただそのおかげで背筋と品の良さがこいつにはあって、ちょっとびっくりさせられた。しばらくすると、モンテリならではの滋養のある味わい、クランベリーみたいなちょっと甘みのある果実味が意識されるようになり、自分がこのワインになじんできた。香りだけでなく味の面でも円満で、モンテリもここまで来ると下手な上位畑のワインよりよほど良い。少し前に飲んだ2005に比べると、こちらのほうが好みのつくりでもある。
 
単純な比較は難しいけど、我が家で飲むヴォルネ一級と互角かそれ以上の表現力があって、コント・ラフォンの赤の底力を思わずにいられない。大変なものである。