北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2489】Telmo Rodriguez ”Pegaso Zeta” Vino de Garnacha 2020

 
ペガソ・ゼータ[2020]テルモ・ロドリゲス
 
スペイン産のワインはメーカーをきちんと覚えていないけど、このテルモ・ロドリゲスというメーカーだけは別。見かけることが少ないけれど、見かけたら積極的に購入することにしている。今回出会うこのゼータは未経験。でも品種はガルナッチャ(グルナッシュ)なので楽しみだ。どんなワインを仕掛けてくるんだろうか。
 
まず抜栓。グラスに注いでみると意外に色が薄く、透明度が高い。こういってはなんだけど、まるでピノ・ノワールみたいだ。そしてあたり一面におしるこのような香りが充満する。
 
グラスに鼻を近づけてみると、これは亜鉛のにおいだ。ワインでいうなら、クリュ・ボジョレーのモルゴンが凄い鼻息になっている時みたいな、亜鉛アルカリ土類金属系のにおいがむんむんする。口に運んでみると、甘酸っぱいアセロラ系果実が充満して良い感じだけど、香りだけでなく味にも亜鉛アルカリ土類金属、そういったスゴイ風味が充満している。次第におしるこ系の甘い香りと亜鉛系の香りがにおいでも味でも混然一体としてきてよいですね。短時間にマッシュルームやらジャムやらが盛り上がってくるのも良い。興味しんしんのまま二日目へ。
 
※二日目。やや変化に乏しくなったかわりに、空腹時に食べるカップおしるこのような、抜群に美味くて甘くてなで肩のワインにモデルチェンジした。これもたまらないですね。テルモロドリゲスのワインはいつも外さないけど、今回は特別に出来が良かった。これよりたいしたことのない4000~5000円台のワインは世の中にはたくさんあると思う。フラグシップ級のワインではないけれども、このクラスの品としては出色の出来。久々の[!]タグ進呈。