北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2575】Chartron et Trebuchet Cremant de Bourgogne Chardonnay 2020

  
シャルトロン エ トレビュシェ / クレマン ド ブルゴーニュ シャルドネ ブリュット [2020]
 
このワインは、以前にも飲んだことのあるクレマン・ド・ブルゴーニュシャンパンに比べて軽くて飲みやすい泡というイメージがあり、価格的には一回り以上安い。これも昔よりは値上がりしているけれども、別にブルゴーニュ固有の飲み物ではないためか、さほどひどくはない。今日は生ハムごはんを作るのでそれにあわせて。
 
まず見た目。僅かにグリーン色がかっているかもしれない、赤み混じらない色合い。シャルドネだけでできているなら、そうなってもおかしくない。泡はやや控えめながら、きれいにコモコモとたちあがってきて水面に白い泡の膜をつくっている。香りはとても爽やか・フローラルで、余所見をしている感じではない。果実の予感は青りんご~レモンぐらいの水準かな。
 
口に運ぶと、青りんごに比喩するほどには酸っぱくない。食べごろのリンゴのような酸味だ。そして軽い。シャンパンやその互換タイプのスパークリングワインたちとちがって、苦さ・重さに流れておらず、軽々としている。りんごの風味が時折、夏みかん~レモンといった黄色系シトラスに揺れるのも良い。ほどよい酸味、爽快感のある果実味、軽快な飲み心地のおかげで実用品としてはぜんぜんいける。今日の夕食のパンチェッタバターライスやスープとも、おつまみの余剰パンチェッタともよく付き合ってくれている。舌ざわりがそこまで悪くない(とはいえ、ものすごく優れているわけでもない)のもいいところかも。スパークリングワインとしてはこのクラスで大合格。