北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2574】Henri de Bareuil Bourgogne Chardonnay 2022

 
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このワインは、知らないメーカーさんが作っている平格ブルゴーニュ白。最近のブルゴーニュ高騰のなかにあって、このボトルは手頃な値段で手に入ったほう。2022年のヴィンテージが今出てくるのはえらく早い気がする。いや、気にするまい、飲んでしまおう。
 
まず見た目。色合いが意外にレモン色~黄色っぽい。山吹色といえば言い過ぎだけど、平格ブルゴーニュ白のなかではかなり濃いほう。すがすがしい・台所洗剤寄りの香り、いや花畑のようだ。クッキーやバターや蜂蜜の気配はここにはあまりない。
 
口をつけてみると、ここにはちょっとバターの気配、それかコクらしきものが内在されているよう初手で感じた。酸味のしっかりしたフレッシュ系シャルドネだけどキリキリするほどではない。そしてボディがふっくらとしている。ブラインドで「これはシャルドネですが、どこの産地でしょう?」と聞かれて平格ブルゴーニュ白がスッと出てくるだろうか? わからない。そういえば最近、シャルドネをガンガン飲むようなワイン道楽はしていないのだった。シャルドネは好きな品種だし地域や作り手の性質が出やすそうだから面白いのだけど、私は白ワイン、とりわけシャルドネを飲んでいる時には頭があまり働かなくなるきらいがあるので、最近は赤ワインの割合を増やしていてちゃんと飲み比べていない。こういうシャルドネと、ちょっと良いところの作ったマコンやシャブリや(北イタリアの)フリウリあたりを飲み比べると勉強になると思うのだけど。あとはチリやシチリアといった南のエリアのシャルドネと。
 
そうこう言いながら飲んでいると、このワイン、リンゴの気配+リンゴの芯の気配が出てきた。転じて、洋ナシっぽいと感じる場面も。既知のシャルドネのなかでは、リュリーあたりの、ブルゴーニュ傍系(かつ非・マコン)を連想した。まあでも、今日日、平日に飲むにはもったいないように思われるシャルドネだとは思う。
 
※二日目も、台所洗剤&寄り。すごいワインではないけれどもうまいワインには違いない。