北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1974】Louis Picamelot Bourgogne Mousseux Pinot Noir (N.V.)

 
ブルゴーニュ・ムスー(シャンパン二次発酵方式)ピノ・ノワール・セック・ルイ・ピカメロ
  
 このワインは、ブルゴーニュでお買い得なスパークリングワインを作っているルイ・ピカメロの珍品。ピノ・ノワールでつくられた赤のスパークリングだったりする。昔はこれが1600円ぐらいで買えたのだけど、ブルゴーニュ高騰のせいか、今は2000円。しかしほんのり甘いスパークリングワインとして独自の境地をつくっていたと記憶しているので、久しぶりに抜栓してみた。
 
 まず見た目。淡い朱色の液体に、もこもこ立ち上がる泡は桜色!よくあるロゼに比べて、泡の桜色っぽさが鮮やか。細かな泡がもこもこと立ちのぼる姿も美しい。香りを確かめると、キイチゴを思い出す軽い果実、それからちょっとメレンゲっぽい香りも。なんだか華やかだ。
 
 口に運ぶと、僅かに金属感を伴った、そのおかげでしゃきっとした飲み心地の甘酸っぱいやつが来る。赤ワインだけあって、そこらのロゼよりタンニンがしっかりしていて、それでいてスパークル。甘さのおかげか、干し柿を連想させるニュアンスがあるのがまた面白い。シャンパンだったら「ドゥミ セック」ぐらいの中甘口なのでダレる感じがしない。酸味がちょっと弱いかわりにタンニンがあるおかげで底堅く仕上がっている。やっぱりこれは独自の境地。たまーに飲むといいんじゃないかと思う。