北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2424】Philippe Gavignet Bourgogne Pinot Noir 2018

フィリップ・ガヴィネ ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ クロ・デ・ダム・ユゲット ルージュ [2018]
※リンク先はオート・コート・ド・ニュイなのでAOCが異なります。一般的には、あちらのほうが格上とみなされるでしょう。
 
vinica.me
 
まず見た目。色合いはある程度明るく、光を受けてきれいに輝いている。透明度も高く、よっ!ブルゴーニュ赤!という印象を受ける。香りは、飴のような香りとチョコの香りに、赤系果実のあかるく甘酸っぱい予感がグラスからむんむんと。かと思えば、やけにケモノくさい、それか革系? そういったにおいもする。革系は特に平格ブルゴーニュ赤では珍しくないもの。なんだか久しぶりだ。
 
口に運んでもなお革っぽさは健在、目が覚めるような酸っぱさに革系風味と濃いコーヒー風味。先日のクロード・デュガのブルゴーニュ赤と比較すると、これは酸っぱさが強く甘味が弱く、ちょっと突き放すような感じだ。でも、ひと昔前のブルゴーニュ赤にはこういうスタイルが珍しくなかった。逆に言えば今の時代にこれはあんまり受けないのでは? とも思う。しかし、こういうワインのほうがご飯といただくには向いていたりしそうなのよな。ところが食事と一緒でも意外に打ち解けてくれない。なんだかつっけんどんだ。食事が終わった頃にやっとくつろげたところが出てきた。これは二日目のほうがうまい感じかな?
 
※二日目。鉄やよもぎのような香りがうっそうとした、革と森の切り株の混じった風味になってきた。ちょっとメルキュレっぽいかもしれない。ものすごい一級や特級のような絢爛さやすごみはないけれども、これはこれでいい。クラシックスタイルの延長線上の平格ブルゴーニュ赤として、初日よりずいぶん興味深い印象を受けた。