北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0022】Macchiole Rosso 2001

 
マッキオーレ ロッソ 2001
 
 
 以前から、マッキオーレの3000円ぐらいのボルゲリロッソが非常に気に入っていたので、今回は2003年まで生産されていた、マッキオーレロッソ を呑んでみることにした。価格は約4000円、サンジョベーゼ80%、メルロー10%、カベルネソーヴィニオン10%。北極の葡萄園のなかでは“奮発”の部類に入る。ちなみに今日の食事は、近所の精肉店の揚げたてメンチカツ、貝割れ大根と真鯛とミョウガカルパッチョ風の和え物、一パック145円の激安サヨリのオリーブオイル焼き、フランスパン、など。
 
 開栓すると、下のほうが菫色に染まったコルクから、ジューシーな葡萄の香りが漂ってきた。非常に強い葡萄の匂い。そしてコルクはすぐに膨張。どれだけキツキツに詰まっていたんだろうか。
 
 色は、僅かに茶色がかった濃い赤。光にかざすと、なんとなく不透明な感じがする。これは何なんだろう?ちょっと心配に。
 
 しかし、呑んでみれば安心の味。苦みと渋みを漂わせながら、非常に口当たりの良い・舌触りの良い感触が口に広がり、喉を通りすぎていく。口当たりが良いからと言ってライトかというと必ずしもそうでもなく、苦みや渋みを伴った葡萄らしい後味がきちんと残る。そして、自分の顔の周りが葡萄の匂いで充たされたような、ホワーッとした感触が心地よい。このワインがトスカーナワインの本流なのかは分からないにせよ、食事に非常にフィットする。食事もおいしく、ワインもおいしい。ありがたい相乗効果だ。
 
 数時間かけてダラダラゆっくり呑んでいると、舌先と上あごに酸味を感じるように感覚が変化し、苦みが引っ込みはじめた。口を通るときの絹のような感触と、適度な酸味とコクと長い後味は健在。グラスからはあまり匂わなくなった代わりに、口に入れた時に鼻腔を葡萄の香りが一層突き抜けるようになってきた。旨いです。
 
 ※翌日、残っていた1/3を朝から呑んだら、驚きの力強さに化けた。一日目は、女性的な柔らかさが印象に残ったのに対し、二日目は一本気で重たい男性的なワインへと変貌。むしろパワーアップだ!こりゃあいい。良い買い物をした。