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北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1103】Farnese Chardonnay "Fantini" 2013

 
ファンティーニ シャルドネ 2013 ファルネーゼ
 
 今回のワインは、ファルネーゼが手掛けているシャルドネ。ファルネーゼといえば、アブルッツォ州の安くて美味しいワインメーカーだけど、そのシャルドネが新しいラベルで登場したので買ってみることにした。
 
 で、このラベル、なんと表面がプツプツしていてエンボス加工が効いている。嬉しいような、こんなところにお金を使って欲しくないような、微妙な気分。でもイタリアワインはラベルに騙されることも込みの飲み物だから、ここは素直にこれもワインの取り柄のひとつとして勘定しておくことにしよう。で、香りのほうは、オークやイーストの香りというより「材木の香り」がする。澄んだ雰囲気も伝わってくるけれども、基本的に、苦手な新世界のシャルドネに通じるようなあまり良くない予感がする。
 
 で、心配しながら口に入れると、酸味のピシーッと利いた、実においしいシャルドネ風味。甘味を利かせすぎるでなく、あくまで溌剌とした酸味を旨としているつくりで、「材木の香り」がそれにくっついている。結果として、新世界っぽい香りと旧世界っぽい味の組み合わせで、どっちつかずとも言えるけれども、酸っぱいワイン愛好家としては、この玲瓏たる酸味は欠点を埋めてあまりある。1000円のイタリアシャルドネに期待するのは、第一に酸であり、第二に美しい酸、三番目に麗しいバランスあたりなので、とりあえずこいつは二番目までは合格しているような気がする。個人的には「材木の香り」は要らないと思うけれども、たぶん、諸事情によりそうもいかないんだろう。
 
 ※翌日になったら、材木っぽさが消えてふくよかさと甘みと酸味のバランスに優れた感じになった。しかもスイスイ呑める。多くを求めているわけではない以上、もうこれで十分。酸味と甘みがあって、あとは幾らかの色気があるなら、この価格帯のシャルドネとしては十分ではないかと。