北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1476】Altair Sideral 2010

 
www.allaboutwine.co.uk
 
 まず見た目。濃くて黒っぽいのは予想通り。ただ、意外だったのはかなり茶色がかっているところ。年を取った赤ワインにみえる。

 香りは、初手ではあまりはっきりしない。少しこもったような果実の香り、お線香、墨汁。ただ、期待したほどの香りの強さではない。

 口をつけると、墨汁の風味を伴いながら強い果実味、ごついジャムのようなやつがしっかり。あと口当たりが強く、そんなに重くはないが存在感の強いワインだ。

 最初はゴツゴツの大木のごときワインだったけれども、やがて甘くて柔らかい味が口に広がり、ベリー系の甘味も。なるほどこれは旨いかも。まだまだ残っているので明日も楽しみにしてみよう。
 
 ※二日目になると、森の下草のような香りが強まって熟成ワインっぽい雰囲気がいくらか増した。ただ、そのぶん強烈な果実味、おしの強さが弱まって凡庸なワインになったようにも思う。バランスが良くなったと喜ぶべきか、チリワインらしさが損なわれたと悲しむべきか、なかなか悩ましい。