北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0320】Anselmi Capitel Croce 2007

 
アンセルミ/カピテル・クローチェ[2007]
 
 今夜のワインはソアーヴェだけど名前はソアーヴェじゃない、ガルガネガ種100%のアンセルミの一本。透明なボトルに入っているので、山吹色のようなワインの中身がはじめから見える。ソアーヴェにしては濃い色だけど、ソアーヴェなのに樽を使って造っているというので、そういうものなのかもしれない。立派なコルクを抜いて一献。
 
 匂いは、やや甘みの強いような気がするけれど、あまり強いほうではなかった。口に入れると、うひゃあ柔らかい!とにかく柔らかくて呑みやすい。ほんのりとした甘みと苦みを中心に、羽が生えたようにフンワリとした感覚は、ソアーヴェにいつも期待している感覚。安くて軽いワインが全部そうだといいんだけど、こういう感覚にいつも出会えるかというと、もちろんそうでもない。そうこうしているうちに、グラスのなかにニスやマスカットのような香りが籠もるようになり、独特の展開に。う、美味い!先日のソアーヴェが初日全然ダメだったのに対し、こちらは初日から羽毛のようにフンワリフワフワ。野菜っぽさは欠いているけど、とても気に入った一本となった。アンセルミの他のソアーヴェも点検してみようと思った。
 
 ※二日目に半分近くを残さざるを得なくなって呑んだけど、殆ど風味が落ちていない。ソアーヴェならダメだろうと覚悟していただけに嬉しい誤算。最後の一杯までおいしくいただけた。