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まず見た目。ピノ・ノワールとしてはなかなか濃くて、赤紫色……というより、赤緑色とまではいかないけれども、なかなか暗い色をしている。香りをチェックすると、いきなりモワっと森の腐った切り株系のオーガニックな香りがこみあげてきて、とても雰囲気が良い。桐の箱みたいな臭いも若干伴っている。うんうん、きっとこういうのだと思ってましたよ。もちろん、果実味の片鱗みたいなものはある。
口に入れてみると、桐の箱と酸味のしっかりした、熟成はしているけれども若さも感じられるような飲み心地。ニュイ・サンジョルジュのワインにしては、ゴツい飲み心地とはあまり感じない。むしろ、さっぱりしたところもある。香りに年代を感じさせるものがあり、なおかつ均整。ブラインドで飲んだらニュイ・サンジョルジュっていうより、なんか他のエリアのワインを連想していそうだなぁとか思った。