北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2460】Domaine Chevillon Nuit-Saint-George 1er Cru Les Perrieres 2016

 
ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ レ ぺリエール [ 2018 ]
 
さあ、二本目はニュイ・サンジョルジュの一級、いつものところのぺリエールだ。このぺリエールとは2011年産と対峙記録がある
 
 
まず見た目。これはうっすいウズラ色と言いたくなるような、馴染み深いブルゴーニュ赤の色をしているぞ。うすく赤く、輝いた、まさにピノ・ノワールらしい色。前日から引き続きのメルキュレ一級と比較すると、こちらのほうがはっきりと明るく、はっきりと光っている。香りは、チョコレートの香りがむんむんとして、そこに赤系果実の香りが溶け込んでいる。メルキュレ一級との比較でいえば、こちらのほうが果実の香りがあっさりしていて、しかしチョコレートの予感はこちらのほうが深い。
 
で、口をつけてみると、こちらも酸っぱいじゃないか。酸味がしっかりしていて活き活きしていて、その余韻がとても長い。メルキュレ一級と比較してもコクがあり、そのコクと酸味の余韻の統合性ではこちらが上じゃないかと感じる。その酸味が長く続く感じが、今風のブルゴーニュ赤っていうより自分が馴染んでいたクラシックスタイルのブルゴーニュ赤を連想させる。チョコレートの香りとコクの組み合わせも早い段階からピントを合わせてきてバッチリだ。昨日のメルキュレ一級は、メルキュレのなかではさすがに存在感があり、なんちゃってジュヴレ・シャンベルタン(言い過ぎ)のようだったけど、こちらを飲むと薄口でも存在感はこちらが上で、本家筋のなんたるかがくっきりする。飲み進めるなかで、アセロラからサクランボへ、そしてメロンも出てきた。プラムの存在感があまり出てこないのはいいことじゃないでしょうか。
 
※翌日になって、チョコレートがもっと深くなって、より雄々しいワインになってきた。ニュイ・サンジョルジュ一級にありがちな米ぬか風味もここにはある。鬱蒼とした、緊張感と存在感のあるニュイ・サンジョルジュ。2011と比較した場合、こちらのほうが芯が太くてかっこいいな。クラシックスタイルのはずなのに、なんと存在感があり、なんと力強いのだろう!