北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1827】Crimson Ranch California Chardonnay 2017

 
クリムゾン ランチ シャルドネ[2017] マイケル モンダヴィ
 
 ちょっと風邪をひいてしまい、しばらくワインはお休みしていました。
 
 このワインは、カリフォルニア産のあまり値段の高くないシャルドネ。販売店には「樽がきいている」とあったので、そういうカリフォルニアなシャルドネを期待しての抜栓。
 
 まず見た目。カリフォルニア産の白ワインとしてはやけに色が薄く、かといって、ブルゴーニュ地方のシャルドネみたいな卵色っぽい白さではなく、少し黄緑色がかった、やや薄目の色合いをしている。粘性土もかなり高い。ブルゴーニュ系の白ワインにたとえるなら「マコン地方」のものに近いかも。香りは、夕張メロンがぶわーっと立ち上がってくる。バニラとかクッキーではなく夕張メロン。とても精気があるようにも感じられる。興味が沸いてきた。
 
 口に入れると、ぶわっと樽!樽だぁ!それもバニラではなく夕張メロンがバンバンに効いた樽。バニラやクッキーや蜂蜜でなく、糖度の高い夕張メロンを帯びたシャルドネがここにある。とにかく濃いけど、思ったよりはくどくない。やるじゃん、濃いなりに、夕張メロン系なりに、まとめあげている感じがある。繊細なあやを欠いているかもしれないけれど、そういうワインでもないでしょう。これはこれで安カリフォルニアワインとして納得のいく展開。夕張メロン系の樽フレーバーをお望みなら、お買い得な一品ではないかと思う。
 
 ※翌日になり、夕張メロン系から少しバタークッキーっぽさに傾いてきた。こちらのほうが「らしい」けれども初日だって悪く無かった。すごいワインではないけれどもちゃんとカリフォルニア感のあるシャルドネだった。