北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2118】Meo Camuzet Fixin 2009

 
メオ・カミュゼ フィサン 2018
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
今回のワインは、今までにも時々対峙したことのあるメオ・カミュゼのフィサン。このワインはとても飲み心地の良いものだったけれど、最近はこのあたりも価格が上がってきていてお買い得とは言えなくなった。今回は2009モノと対峙するチャンスがあった。
 
まず見た目。色合いはブルゴーニュとしては少し濃いかしれないが、このメーカーのものとして矛盾しない。香りは、豊かな果実の香りがあるけど派手さはない、たとえば化粧箱のようなタイプは少ない。
 
口に含むと香りを追いかけるような、あまり派手ではないじっとりとしたブルゴーニュ。甘さも控えめながらボリュームは豊かで、ゆったりしている。ただ、二口めには鮮やかな果実味が膨張し、甘味を伴うようになってきた。ボリュームは豊かなまま、そこに土くささが伴う。以前に飲んだ同じヴィンテージの一級に比べると、ストラクチャーはあちらのほうが複雑でこちらが単純だけど、活発なのはこちら。あちらは傷んでいたのだろうか。溌剌とした果実味と土っぽさ、適度な渋みでまた飲みたいと感じるできばえ。フィサンらしいワインであり、村名格として必要十分でもあり、良いと思った。