北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2119】Joseph Voillot Volnay 1er Les Fremiets 2006

 
Volnay 1er Les Fremiets Joseph Voillot 2016
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
続いて知らないメーカーの2006年産フレミエと対峙。もう、これぐらいのオフヴィンテージのヴォルネを飲む機会はなかなかなくなってきた。
 
まず、色が明るい!朱色の輝く色調で、これぞヴォルネといった感じ。で、香りは少し夕張メロンがかっていて熟成が予感される。これも、化粧箱やら香料やらは弱め。
 
口に運ぶと、軽い!そして酸っぱい! 目が覚めるような酸っぱさで、舌の真ん中を酸味がキューっと滑り落ちていき、これが主な余韻を構成している。そこに赤系果実の果実味やふっくら感が伴うけれども、このワインの味の中心は間違いなく酸味。あまり高くないさくらんぼ、懐かしい昔のさくらんぼみたいでもある。そういえば、昔、もっとヴォルネが安かった頃のやっすい一級にはこんな酸っぱいやつがたくさんあった気がする。そういう意味でも懐かしさがこみ上げてきた。飲み進めると酸味に身体が馴染んできて、飲み心地がまろやかになってきた。こうなるといよいよヴォルネらしい、軽々としたワインになってくる。2006というヴィンテージを考えると、これはこういうワインでいいのだと思う。違うヴィンテージ、違う畑名だったら評価は変わってくるかも。