北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2273】Cono Sur Riesling Reserva Especial 2019

 
コノスル リースリング レゼルバ 2019
 
ドイツでつくられた高級リースリングはもちろん良いのだけど、新世界でつくられた安物リースリングも、それはそれで良さがある。でもって、コノスルの定番品は安定感があり、ときどき飲みたくなる。これは、旧リゼルヴァものというか、一番安い品よりちょっと高いやつ。
 
まず見た目。うっすいレモン色をしていて、標準的。台所洗剤の香りがバンバン漂ってきて、とってもすがすがしい。そして意外にも、ジッポライターのような揮発臭を伴っていてこれがまた美味そうだ。いいね。
 
口をつけてみると、潤いがあって、スカッとした爽やかさが全面に出たリースリング、そこに少しジッポライターじみた雰囲気が伴うのもまた良い。うんうん、新世界の安い辛口リースリングはこういうのでいいんだよ。辛口リースリングだから、ちゃんと後味にハーバルな苦みを伴うのもまた良い。どこも難しいワインではなく、白ワイン好きならまず間違いのない定番品ながら、おいしさという点ではこれで十分ではないか、わざわざもっと格上の白ワインを買うとはいったいなんなんだと思ってしまう瞬間がある品だ。もちろん格上の白ワインに期待するのは、これとは次元の異なる複雑さ、精妙さではあるのだけど。だけどうまいものはうまいのだ。
 
ところが、グラス二杯目の後半になって、糖度がかんじられるようになってきた。酸があるので豊満すぎるってわけじゃないけど、重たい。まずくはないけど、するする飲める感じじゃなくなってきた。初手では優れた安ワインも、二杯目以降、かったるくなるか重たくなるかすることが多いけれども、これは後者で、コノスルにはありがちかもしれない。
 
※二日目も、少し飲み進めると重たく感じる。いや、これを気にしないなら美味いといっていいのだろうけど。お残しは料理用かな。