北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2292】Comtes Lafon Meursault Charmes 2009

 
ムルソー・シャルム [2009] コント・ラフォン
 
 このワインは、ブルゴーニュ白の名醸地、ムルソーに本部を置くコント・ラフォンが手掛けるムルソーの一級。いろいろあってこれを今日は急遽いただくことになった。有名どころが作る一級なので、普通にうまいだろう。
 
 まず色。金色のシャルドネで、濃すぎず、オレンジ色にも偏らず、ムルソーとしては中庸な感じだ。香りは、初手からナッツとクッキーが爆発していて凄い。それとローソク。少し冷え気味の温度でスタートしたにもかかわらず、めちゃくちゃリッチで、口をつけても印象は変わらないか、むしろ強まる。この段階では果実よりもバターと木の実とクッキーが前に出ている感じで、それらの隙間からアプリコットが来る。
 
 それからしばらくして、果実味が、圧倒的な質量と果てしなく続く余韻となって押し寄せてきた! すげー! 感動! 時々、ゴムや木材、潮の香りが漂ってくるのも良い。スズキのポワレや牛肉料理とは抜群の相性をみせ、このワインが食事と共にあって構わないことを教えてくれる。そこから木の枝を引きちぎった時のような精気が宿ることも。最後まで飽きさせない。いや、立派なワインをいただきました。