北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2513】Louis Eschenauer Cabernet Sauvignon 2019

 
ルイ エシェノエール カベルネ ソーヴィニヨン IGP ペイ ドック 2019
 
この品はフェリシティーさんで売られていたフランス南西部産のカベルネソーヴィニヨン。クラスはAOCでなくpay d'oc、気軽に飲んでくださいなワインであるのは明らか。ハンバーグを焼く際の料理用として引っ張り出されたけれども、旨ければ当然飲んじゃいましょう。
 
まず色。まったく不透明なノワール&ルージュで底がみえない。グラスのへりはやや赤茶色、レンガっぽい色合いをしている。香りはプラム系の酸っぱそうなやつとバニラ系の甘ったるい香りが混じっている。プラムというより梅ジャムといったほうがイメージ近いかもしれない。
 
口をつけると、これがやっぱり梅ジャム的だ。酸っぱいんだけどあまーい感じを伴っていて、親しみやすいのかそうでないのか難しいところ。んー、そのー、アンバランスかな。飲み始めだからかもしれないけど、味も香りも、えらく気安いところときついところが同居していて両者があんまり取り持たれていない感じだ。タンニンは同品種としては平均的で値段相応のタンニン、その奥から墨汁っぽいニュアンスも顔をのぞかせる。ボルドーカベルネソーヴィニヨン系に比べて果実味に握りこぶしが強く、落ち着いた飲み心地とは言えない。が、産地が違う以上、違った飲み心地であることを悪く言うのも何か違う気がする。この価格帯でフルーツ爆弾みたいなワインが欲しければ候補のひとつかもだけど、そういうワインは新世界にもあるので、もし買うとしたら、どうこいつを位置付けるべきか。ちなみにハンバーグはとてもよくできて、そのハンバーグとの相性も良好でした。