北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2557】Martinborough Manu Riesling 2018

 
マヌ・リースリング [2018] 750ml マーティンボロー・ヴィン
 
このワインはニュージーランド産のリースリング。たぶん量販品だ。あまり考えずに抜栓。
 
まず色。グリーンがかっていてリースリングらしさがそれなりある。ただ、少し気泡が混じっていますねこれ。香りは、いきなりジッポライターみたいなオイリーな香り全開、台所洗剤みたいなにおいもあるんだけどオイリーなやつのほうが香りとして強いぐらいだ。
 
口に含むと、見た目どおり、ちょっと微炭酸な感じがする。意外にも、かなり甘い。ドイツのリースリングでいえば、これはトロッケンかつシュペートレーゼぐらいには甘いんじゃないだろうか。酸味に(微炭酸もあってかもしれないけど)石灰岩風味が加わり、甘口だけど背筋が結構しゃんとしている。辛口だけど糖度の高い新世界の多くの量販型リースリングに比べて軽やか。ああ、軽やかに感じられる理由のひとつはアルコール度数が11%だからかも。それもあってか、非常に付き合いやすいワインになっている。甘味のおかげで苦みが感じられるタイミングが少し遅かった。さて、これブラインドテイスティングだと何って答えるんだろうか。もしリースリングとわかったとしても、ニュージーランド産とはわからない気がする。微炭酸ではあってもドイツ産と勘違いするじゃないだろうか、それぐらい品質が良い。夕食の油淋鶏やアサリの酒蒸しなどにはよく付き合ってくれていた。
 
で、飲み進めて後から気づいたのだけど、このワイン、実は2000円以上するのですね。どうりでよくできているわけだ。しかし価格を考えてもなかなかのお値打ち品。
 
※翌日は石灰岩風味がちょっと弱くなって、そのぶん普通になっちゃったかも。ただしこれは、ものすごく疲れた状態で言っている感想なので背筋を伸ばして飲める環境だったらまた違ったかもしれない。