北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2538】d.A. Winery (Jean Claude Mas) Vinus Organic Cabernet Sauvignon Merlot 2021

 
d.A.ワイナリー (ジャン クロード マス) ヴィニウス オーガニック カベルネ ソーヴィニヨン メルロー 2021
 
このワインは、南仏コスパワインのジャン・クロード・マスの一派であるd.A.ワイナリーなるところのカベルネメルローの合わさったワイン。今日は安くてバランスの良い国際品種系が飲みたかったのでやってみることにした。
 
さっそくボルドーグラスへ。見てくれは濃くて黒々とした、国際品種らしい色合い。こういうのを見ると、濃いピノ・ノワールといえどもしょせんそこまで濃くないのか、と思えたりする。香りは初手ではくぐもっていて、少し甘い香りがするかな、ぐらいのもの。
 
口に運ぶと、鮮烈な果実味がじゅわわーっと来て南仏の赤ワイン感満点。はちきれそうだ。タンニンはとても柔らかい、というより少なめで、渋い赤ワインが苦手な人にはやさしいかもしれない。じゅわわーっとした果実味にはいくらかの苦みも含まれていて、でもそんなに悪い気はしない。赤ワインに苦みのエッセンスがあるのはそう悪いことでもあるまい。このワインの一番の特徴は、ボルドー産のカベルネソーヴィニヨンやメルロー主体のワインにありそうな、落ち着いた面持ち、鎮静系の面持ちがあまり感じられず、とにかく情熱的な飲み心地と果実味なところだ。しばらくしていちごミルクみたいなにおいがよぎるようにもなったけれど、基本的に南国の赤ワインらしさは変わらない。このワインの産地はラングドックなので、なるほどらしい品だ。
 
※翌日は、その情熱的な飲み心地がパワーダウンしてなんだか普通の赤ワインに寄ってしまった。飲めないほどじゃないけど、昨日のほうがおいしく面白かった。