北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1576】Domaine Michel Lafarge Bourgogne Pinot Noir 2013

 
ミシェル・ラファルジュ ブルゴーニュ・ルージュ [2013]750ml
 
 夏も暑い盛りになると、赤ワインよりも白ワインを選びたくなってしまう。でも、今日はさっぱりとした赤ワインを選んでみたかったので、ブルゴーニュ平格を連れてきた。このミシェル・ラファルジュの平格は、前回は2012年産を飲んでいて、その時は結構好評価だった様子。はたして今回は。
 
 まず見た目。まさに朱色のワインで、そんじゃそこらのピノ・ノワールでもこうはならないだろうというような。かなり赤く、明るい。香りは、初手ではイチゴミルクがむんむん。その奥から、新鮮で高そうな苺、それとお香が僅かに。
 
 口をつけると、香りよりは桑の実やアセロラっぽいフレーバーと感じる。飲み心地は軽いけれども、薄いとは感じず、軽いところでまとまっている。飲み進めるにつれて、果実味がしっかりしてきて赤い果実の風味が俄然前に出てきた。香りにも、ほんのり桐箱のような感じが漂ってきて、なかなか良い雰囲気。凄いワインとは思えないけれども、なかなかしっかりしている。明日はどうなっているんだろう。
 
 ※二日目、ちょっと飲んだ限りでは果実味豊かな、わかりやすい調子になっていた。赤い果実の淡い雰囲気より、濃い雰囲気を連想するような。
 
 ※密封容器にわけておいたやつの三日目。初日の良いところはそれほど失われていなかった。
 
 
 
 

【1575】Los Vascos Sauvignon Blanc 2016

 
ロス・ヴァスコス ソーヴィニオンブラン
 
 今日は暑い海水浴の後、出先でのワイン。選んだのはチリ産のソーヴィニオンブラン。前回2014年産はまずまずだった模様。
 
 まず見た目。かなり薄く、緑色がかった白ワイン。ソーヴィニオンブランとして矛盾しない感じ。香りは、今回は黄桃というより白桃+メロン+ハーブがほんのり。以前よりもさっぱりとしているように感じられる。
 
 口をつけてみると、白桃&メロン水という感じ。ライチもあるかも。この品種にありがちな、ハーブっぽいクセみたいなものや、トロピカルフルーツのアクの強さみたいなものが少なくて、とにかく飲みやすくて爽やかなところが強調されているような。でも海で動き回った後にみんなで呑むにはおおよそ良かった。
 
 

【1574】Gran Livenza Cava Brut (N.V.)

 


 暑い日のとりあえず飲みとして、今日はスペイン産のカヴァを。
 
 グラスに注ぐと、思ったよりも金色っぽくて泡立ちが良い。ゆっくりと……とはいかないけれども、泡がたっぷりと立ち上ってくる。香りは、抜栓時に漬け物の匂いがプーンとした後は、カヴァにありがちな、ちょっとラムネめいた雰囲気を伴った軽い香り。
 
 口に含むと、香りに相応しい、えらくラムネじみた、いや、ソーダか、ソーダに近い風味。もちろん甘さは控え目で、やがて夏蜜柑に近い爽やか&あっさり系のシトラスに変わっていく。軽い飲み口ながら、キンキンしたいやらしさもなく、苦みもほどほどにあって意外といけている。シャンパーニュに肩を並べるようなものではなく、いかにもカヴァらしいワインだけど、悪いスパークリングではないと思った。

【1573】La Pousse d'Or Volnay 1er Cru En Caillerets 2011

 

  
 まず見た目は、ヴォルネとしては比較的濃くて暗い部類なんじゃないかというような。香りは、湿ったチョコレート&梅系のフレーバー。若く、あまり香り立ってきているとは言えない感じ。
 
 口をつけてみると、これがなんとも軽い。すっごく軽い。アセロラっぽさを帯びた軽い甘味と、かなりふさふさとしっかりしたタンニン。軽いワインのボディにこのタンニンは、あまり良い組み合わせではないような気がするけど、無茶苦茶熟成させればなんとかなるんだろうか。とりあえず、これはすぐに飲めたものではなさそうなので、試飲ぶんも含め、残ったワインを6時間放置することにした。
 
 待ってみた後、森の下草のような香りがしっかりと漂うようになり、タンニンの剣呑さがだいぶとれて、飲み心地がツヤツヤしてきた。ピノ・ノワールなのに蜜を煮詰めたような熱っぽい香りも伴っている。
 
 ※二日目。果実味が強まり、鉄っぽく力強い調子になってきて、ああ、カイユレだ、カイユレが来たぞという感じ。ヴォルネの一級ワインのなかでは、カイユレはいつも二日目にこんな姿になる。でもって、初日と同じく、蜜を煮詰めたようなあまーい香りを伴っている。2011年はあまり良いヴィンテージではないという話をきくけれども、まだ眠らせておいてみよう。

【1572】Cavicchioli Lambrusco Grasparossa Amabile (N.V.)

 
カビッキオーリ ランブルスコ グラスパロッサ アマビーレ
 
 暑い夜に呑むランブルスコは、無条件で旨いけれど、今日の品は、カビッキオーリの定番品。絶対にはずさないでしょう。
 
 まず見た目。ランブルスコとしては濃いカシスレッドで、なにより、泡がピンク色にきれいに染まっていて、生ビールよりももっとモコモコとした泡が吹き上がる。香りは、ほんのりと飲むヨーグルトブルーベリー味っぽいやつが来る。
 
 で、飲んでみると、今回は意外と苦みと果実味がしっかりしていて、後味には甘い味が来るけれども、ランブルスコの中甘口にしてはビター。苦みと、ランブルスコにしては豊富なコクのおかげで本格派赤ワインに近いかな、と思ったりした。でも、少し経つと飲むヨーグルトブルーベリー味っぽい雰囲気がせりあがってきて、いつもの雰囲気に寄ってきた。にしても、あいかわらず美味くて、生臭さがなくて快適。もうランブルスコというジャンルは、これ一種類でいいんじゃないかとも思ってしまった。
 

【1571】Golan Heights Winery "Yarden" Galilee-Galilaa Chardonnay 2015

 
ヤルデン シャルドネ [2015] ゴラン・ハイツ・ワイナリー
  
 このワインは、イスラエル産のシャルドネ。なんとなく目に留まったので買ってしまったもの。コテコテなんじゃないかと予想しつつ抜栓。
 
 まず、グラスに注いでみると、かなり山吹色側に傾いた黄色っぽい色をしている。なかなか生意気な面構えをしている。で、香りを確かめると、白桃と台所用洗剤の香りがどっかんと来て、その後に、もうちょっと黄色っぽい果物の香りと、蜂蜜っぽさがやってきた。あとはあれだ、フルーツポンチの液体の匂い、ああいう甘い匂いが漂ってくる。
 
 口にしてみると、まさにフルーツポンチのような甘い味わいが口のなかに炸裂、その後に、すこしゴワっとした酸味が口のなかに広がった。酸味にはある程度の苦みと僅かなえぐみがあるかもだけど、一番印象に残る点は、サルディニア産の白ワインにでもありそうな、スカッとしたニュアンスを伴っているところ。あと、百合やヒヤシンスを思わせる、妙にさっぱりしたところがあって、クッキーや蜂蜜やナッツもなくはないんだけど、ムルソーを真似た、というのとは雰囲気がだいぶ違う。
 
 とはいえ、風味が豊かでバリエーションもなかなか、価格を考えればお買い得の部類に入るシャルドネではありそう。これは、また買うような気がする。
 
 ※二日目。苦みを帯びた強いミネラル、です。蜂蜜クッキーと、爽やか&ミネラルがせめぎ合っていて、とても飲み心地が良い。昨日も感じたけれども、サルディニアの、たとえばアルジオラスがシャルドネを作ったらきっとこんな感じになるんじゃないのかな、というような。これは意識しておこう。