北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0064】Louis Latour Ardeche Chardonnay 2001

ルイ ラトゥール アルディッシュ シャルドネ (もっと若いヴィンテージ)
  
 ちょっと離れた街の酒屋に寄った時に、ついつい衝動買いしてしまって、2001年と書いてあって後でびっくりした南仏産の白。おそらく酒屋で眠っていたんだろう。中身がアレなことになっていないかちょっと心配。アルコール度数が13.7%と高めなので、どうか生きていて欲しいと願いながら抜栓。
 
 香りは…意外とちゃんとしていた。むしろ若々しく新鮮な葡萄臭で、とても気持ちいい。個性があるとは感じないけれども、弱かったりヘボかったりというわけではなく。色はかなり濃いめの黄色だけど、ヤバそうな雰囲気は皆無で、どうやら呑めそうな雰囲気が漂っている。
 
 出だしの味は、トロみと苦みを伴った、鉱質の固まりのような味。ただし、鉱質っぽさで圧倒するほどでもなくて、以前遭遇したブルゴーニュ白ワインの時の驚きと感動は無いし、余韻もかなり短く、すぐに水のように消えてなくなってしまった。まぁ、2001年のワインが死んでいなかっただけでもマシなのかなぁと思いながら呑み進めていくと、少しずつ鉱質が長く残るようになり、後味としてレモンのような酸味が知覚されるようになってきた。
 
 ただし望ましい変化もここまで。後半戦になって苦みが少し気になるようになってきた。ジューシーな味わいがあまり強くないだけに、ちょっと呑むのが苦しい。まぁ、このクラスの白ワインを8年も放置してから呑む、という体験は今後あまり無さそうから、良い経験が得られた、と思っておくか。