北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0636】Meo-Camuset Bourgogne Rouge 2002

 
メオ・カミュゼ・ブルゴーニュ ルージュ[2002]
 
 続いて、赤のブルゴーニュに移行、選んだのはメオ・カミュゼの平ブルゴーニュ2002。この作り手さんのフィサンを所持しているので、ちょっと参考にしてみようと思って。
 
 蛍光灯下で色をチェックすると、青紫っぽさはグラス辺縁部には殆ど感じられず、透明感のある、赤主体の色調。匂いをかぐと、抜栓直後のせいかあまりいい匂いがせず、ただ少しだけ森か苔かわからないような匂いがする。
 
 口に入れると、しっかりとしたタンニンの枠組みを伴ってはいるけれども大柄とはいえない、果実味をそこそこ含んだ、コクの少しあるワインだった。コート・ドール南部ばかり飲んでいる自分自身からすると「ものすごくコート・ドール北部っぽい」骨組みの明確さが感じられて、平の赤ブルゴーニュでもこれかぁと驚かされる。ただし、その骨組みのなかが少々満たされ足りないような。
 
 この後、アルマニャックをご馳走になる機会があって、そちらに気をとられた後、もう一度呑んだら、とても酸っぱい、けれども綺麗な酸に気がついた。アルマニャックを飲んだおかげで、このワインもブルゴーニュらしいキラキラ酸が健在だと気付けたのはラッキーだったかもしれない。そしてアルマニャックの影響がなくなって口がおちついてみれば、果実っぽいはちきれそうな匂いと、その匂いどおりの味がドッカーン!と立ち上がってきて、骨格先行だったワインが果実味で見事に肉付けされて一気に見違える姿に。2002年の平ブルゴーニュなのに、全く若くて力強い、なんだかわけのわからない体験が出来てとても興味深かった。