フィリップ・ボレール ピノ・ノワール 2013
色は、それなりにピノ・ノワールとして標準的というか、最近ちょっと良いピノばかり飲んでいたからか、やや明るい色と感じる。でも、これはこのワインがそもそも透明なボトルに入っているからそう感じるだけかもしれない。香りは、今回は桜餅っぽい感じというか、カベルネフランかガメイあたりを真っ先に想定しそうな、ほっこりとした甘い香りがする。和菓子っぽさを帯びているというか。でもって、新鮮なイチゴのようなフレッシュ香を伴っているので、トータルとして「イチゴ大福」というイメージが湧く。
口に含んでみると、甘酸っぱい!えらく軽いワインで、苦みやコクはあまり感じられず。タンニンはそこそこ。酸っぱすぎない範囲で酸味があって、甘味とのバランスは良好。難癖をつけるなら「軽い飲み口とトータルとして味が小柄」ってところだろうけど、値段を考えれば、これは欠点と数えちゃかわいそうでしょう。噛みしめるように飲むとコーヒーっぽさもあったりする。単調で、言うほど優れたものでもないけれども、気楽なデイリーピノとしてはこういうのもアリだと思った。
※翌日の様子も明るい。明るくて軽いピノノワール。酸味はすっきり。