北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1775】La passion Grenache Vieilles Vignes 2013

 
ラ パッション グルナッシュVV ヴィエイユ ヴィーニュ 2013
 
 このワインは、以前に飲んだことのある「ラ・パッション」のヴィエイユ・ヴィーニュ版。ということは、より古い木からできたワインだけで構成できた上位バージョンってことになる。元のラ・パッション自体がまずまず飲める安ワインだったので、こいつも基本的にいけるでしょう。
 
 グラスに注いでみると、不透明で黒々とした赤ワイン色。さすがにグルナッシュという感じがする。香りは梅系お線香のものに加えて甘くてほっこりとしたおはぎのようなフレーバーを伴っている。あと、わずかに汗っぽく感じられるかもしれない。
 
 口に入れると、甘味をあまり伴わない、意外に辛口ワイン然とした風味。果実味はあるけれども甘さ控えめ、苦みをいくらか伴い、タンニンはふっふさで厳しさは感じない。いくらか植物の茎のような風味、さきほどの汗のような風味が残っていて、高級、という感じとはちょっと違う。田舎っぽいグルナッシュだ。
 
 ※二日目は、果実味がジャムっぽさを帯びてきて、割とありがちな南仏系赤ワインになった。初日も二日目も特筆するようなワインではなく、まずくはないけれども特筆するようなグルナッシュでもない感じ。こういうのを飲むと、ローヌのジゴンダスやシャトーヌフパプのグルナッシュたちの卓越が逆によくわかる。