北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1776】Beatrice et Pascal Lambert Chinon "Achillee" Vieilles Vignes 2012

 
シノン アシレー ヴィエィユ・ヴィーニュ (ベアトリス・エ・パスカル・ランベール)
 
 このワインは、ロワール地方はシノンでつくられる、カベルネフラン100%のワイン。ロワールの赤ワインは割とノーマークで、カベルネフランもあまり知らないので、たまにはやってみようということで。
 
 まず見た目。赤ワインのなかでは「あんこ」に近い色をしていると思う。すこうし青紫に近いカラースペクトルで、やや黒ずんだ、不透明な液体。ワインの「あし」は意外に長い。香りは、すごく酸っぱそうな梅香が立ち上がってきて、そこに、杉系入浴剤の匂いとヨモギの匂いが混じったようなのが来る。カベルネフラン独自の植物系フレーバーと考えてもおかしくなさそう。それと少しだけ動物のふんのような匂いがするかもしれない。
 
 口をつけてみると、香りにふさわしい酸っぱい味が口のなかいっぱいに広がる。酸っぱいんだけど意外にミルキーというか、口当たりがソフトでタンニンがふっさふっさしている(タンニンが無いわけでなく、それなり口が収斂している感覚はあるけれども、つっかかってくるようなものではない。)。味わいのなかに杉系入浴剤やヨモギの匂いが染み渡ってきて、独特な後味を形成している。ただ、飲み進めるうちに酸味が厳しく感じられるようになってきた。動物のふんみたいな匂いもちょっと苦手。初日はあまり飲まずにダウン。
 
 ※二日目。酸味が厳しかったので、グラスをブルゴーニュ用の大振りグラスに変更したところ、少し和らいで飲みやすくなった。それでもヨモギ・馬糞系の匂いは健在で、ちょっと不慣れな感じではあった。