北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1785】Domaines Barons de Rothschild Bordeaux Private Reserve Rouge 2016

 
ドメーヌ バロン・ド・ロートシルト プライベート・リザーブ ボルドー・ルージュ [2016]

 このワインは、先日飲んだバロンドロートシルト系の赤ワインと非常に似た名前の品。先日と違って、こちらは「プライベートブランド」だそうで、ヴィンテージも同じ2016年。果たして違いなんて感じられるんだろうか。
 
 まず色。濃い赤ワイン色で黒々と不透明、ただ、先日のワインに比べるとカラースペクトルが僅かに茶色側に寄っているかもしれない(というより先日のワインが青紫色に近かった)。香りも、こちらはバニラっぽい樽系の香りが幅を利かせていて、チョコレートっぽくもある。その後になって、インクや墨汁っぽい匂いが追いかけてくる。
 
 口に運ぶと、初手からインクがいっぱい!でもって甘さ控えめな果実ジュースがどばーっと来た。酸味がしっかりしていて、甘味はなくても果実味にフレッシュさが感じられる。それと血っぽさとインクっぽさが初手からかなり強い。ミルキーな舌触りと落ち着きを持っていた先日のバロンドロートシルトと違って、このバロンドロートシルトはいきなり鉄血でフレッシュ。それでいて、鉄っぽさのせいかミネラルでも潜んでいるのか、意外に骨格がちゃんとしていて飲み応えがある。想定していたよりも飲んでつまらなくないワイン。良かった。
 
 ※二日目はもうちょっと穏やかな、いかにも平格ボルドーという雰囲気に近づいた。それでもまだまだ骨格はちゃんとしている。安いなりに頑張ってつくられていると思った。