北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1814】Golan Heights Winery Galilee-Galilaa "Hermon" 2013

 
ゴランハイツワイナリー マウントヘルモン (赤)
 
 値段のわりにおいしい赤ワインを飲みたい、と思ったら今はこのイスラエルワインが一番。今日はそういう気分だったので懲りずにいただきます。
 
 まずコルク。おい、やけに短いぞ。早飲みとはいえ、こんなに短くて大丈夫なのか。で、グラスに注いでみると赤茶色がかった黒色・不透明な雰囲気のワインレッドが出てきた。香りは、初手ではクッキーとチョコレートと杉やヒノキの入浴剤、煙突系の匂いという感じ。これはボルドー系の品種構成なのかな?と思って英語で書かれた開設をみると、「カベルネソーヴィニヨン、メルローカベルネフラン、マルベック、プチヴェルド」と書かれている。ちなみにここのワインは裏ラベルが英語の時もあれば、ヘブライ語で書かれたものが回ってくることもある。ヘブライ語のラベルは読めないけれどもすごく格好良いので、それも楽しみのひとつ。
 
 で、口に含むと墨汁の香りが鼻をつきぬけてくる。そして染み渡るしっかりとした果実味、柔らかなタンニン。今飲んで幸せなスタイルで、難しいところがなく、果実味が豊かなのにそれだけで押してくるのでなく、落ち着き払ったミルキーな瞬間もある。こういうイージーなところはボルドー産の高価なワインとは対照的で、新しい産地の早飲み上等なワインならではといったところか。それでいて、ワインにはある程度の集中力と飲み疲れないだけのバリエーションぐらいはあるので、チープというほどチープでもない。うん、やはりこのメーカーのワインは信頼できる。そう思えるひとときだった。
 
 ※二日目はちょっと酸味が勝った感じで全体のスケール感もちいさくなってしまった。というより冷蔵庫で保管していたものを温度調整できないまま登板させてしまったのがいけなかったのだと思う。もっとあたたかい温度で挑むべきだった。