北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1983】McManis Family Vineyards Zinfandel 2018

 
マックマニス・ファミリー ジンファンデル
 
 このワインは価格の安いカリフォルニア産ジンファンデル。ただ、このジンファンデルを作っている「マックマニス ファミリー ワイナリー」は以前にすごく美味いピノ・グリージョを作っていた記憶がある。ログを確認すると、6年ほど前に記録が見つかった。今回は赤ワイン、はたしてどうだろう。
 
 見た目は非常に黒っぽくて透明度の低い、ごっつい赤紫色。室内灯をワイングラスごしに見透かそうとすると、真っ黒で明かりが見えないぐらいの不透明さ。ジンファンデルは濃い品種だけど、これほどとは。香りは、むんむんとした葡萄果実系+油性マジック。葡萄果実系のフレーバーに少しだけ、ほんの少しだけ生臭さが混じっているかもしれない。イチゴミルクみたいな甘ったるい雰囲気も伴っている。
 
 ゆっくりと試飲。ぐわっとこみあげてくるフレッシュジューシーな果実味に、まさにイチゴミルクみたいなあまーいミルキーなフレーバーが伴う。それでいて、飲み込む談になると舌の奥から喉にかけて、梅系みたいな酸味がぐわーっとこみあげてきて、ワインが酸で支えられていることがみてとれる。タンニンは感じられるけれども穏やか、ちょっと苦いところも+。甘さと果実味が強調された、想像どおりのジンファンデルであると同時に、苦みや酸味といったワインの構成要素にも目配りされたうれしいワインだと思う。やっぱりこのメーカーはアタリなんじゃないか。見かけたら、これからも積極的に買っていこうと思う。おすすめ。
 
 ※翌日は、少し甘味が落ちてフツーの赤ワインに近づいた。ワインが苦手な人を囲んで飲むなら絶対初日だと思う。でもいいワインには違いない。やっぱりおすすめ。