北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2183】Chateau Pesquie "Quintessence" Blanc 2017

 
シャトーペスキエ カンテサンス白
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、ローヌで最近あてにしているシャトーペスキエがつくる少し格上の白ワイン。品種はルーサンヌとクラレットとのこと、正直このあたりの品種のことはよくわからないし、ワイングラスをどうすればよいのかもわからない。わからないのでリースリングと同じグラスでやってみることにした。
 
まず色。予想以上に黄色っぽくて、「山吹色を少し薄めたような」色合いにみえる。香りは温度が低すぎるためか、初手ではあまり感じられない。
 
口に含むと、まず来たのはパパイヤ。パパイヤから嫌な風味を抜いたような、それかパパイヤを桃に近づけたような、リッチでコクのある果実味が来た。柑橘に譬えるより、充実した果肉を持った果物を連想したくなる味だ。酸味は後味あっさり、さらさらとしている。酸味の重要なシャルドネとも、揮発性のある爽やかさのソーヴィニヨンブランともはっきり方向性が違う。面白いワインだ。飲み進めると、黄桃から白桃へと雰囲気が変わって華やかさが宿ることもあるし、目立たなかった柑橘っぽさ、夏みかんのような酸味が幅をきかせる瞬間もある。単においしいだけじゃなく一定の複雑さを含んでいる。好みではないけれども可能性を感じる対峙だった。
 
※二日目は、初手から心地よい黄桃-白桃系の香りから、やはりコクのあるじっくり系ワインとしていただいた。総合的にみて得手な品種ではないけど、手ごたえを感じる一本だった。