北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2184】Domaine Bernard Millot Meursault Les Petit Charrons 2018

ムルソー・レ・プティ・シャロン[2018]
 
このワインは見たことも聞いたこともない(ブルゴーニュ南部、白ワインの名醸地である)ムルソーの作り手がつくっている村名格のムルソー。「レ・プチ・シャロン」という畑名は一級のようにみえて村名格で、購入したお店の解説によれば「一級グッド・ドールにほど近いグラン・シャロンに隣接し、レ・ルジョの下に位置する人気畑」とあるけど、はじめて知った。とはいえムルソームルソー、今日はムルソーが飲みたくて仕方なかったのだ。飲むぞ。
 
まず見た目。あまり濃くない、控えめなゴールド色。イタリア品種でいえばリボッラジャッラあたりと見まがうような。しかし香りは……バタークッキーだ!それと蜂蜜クッキー。その後ろから花のような爽やかな香りが伴ってくる。おお、ムルソーしてるやん!やったー!(そういえば、リボッラジャッラもナッツっぽかった気がする。久しぶりに買ってみようかな。)
 
口に運ぶと、バターの風味がしっかり来る。ナッツでもある。ワインには酸味がかなりしっかり伴っていて、そうしたバターやナッツと表裏一体にしっかりとした酸、それとミネラル風味がくる。グラスの香りに立ち返ると、バターやナッツにミネラルな雰囲気が加わって「立体的」とか口にしてしまいそうな雰囲気だ。ただ、ここでいうミネラルはピュリニーモンラッシェ一級にありがちな大理石系より、いくらか石灰岩系に傾いている。そうしたわけで酸もちょっと炭酸っぽい。飲み進めると、酸が少し落ち着いてきて一層おおらかでコクのある、ムルソーという地名にふさわしい飲み心地になってきた。まさかね、有名とはいえない作り手で村名格でここまでやってくれるとは。びっくりしてしまった。明日も楽しみにしてみよう。
 
※翌日。香りが落ちてしまった! 味わいは昨日にかなり近く、特にバターとナッツは温存されている。が、酸も弱くなって味わいの面でもいくらかの衰弱が。この作り手のムルソーは1級を買ってあるので、そちらも初日に半分以上を飲んでしまおうと思う。それと長期熟成には回さず、やや早飲み体勢で行ってみよう。