オフリー ヴィンテージポート 1985
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このポートワインは、マカオに行った人がおみやげとしてくださり、十年以上放置してきた品。ポートワインとしては若いかもだけど、我慢できずあけてみることとなった。
赤茶色のものすごく濃い、不透明なワインレッド。普通の赤ワインとははっきりと見た目が違っている。グラスに注ぐと甘ったるいざらめのような香りと、ケミカルな香りがぶわーーっと部屋じゅうに充満。グラスに鼻を突っ込むと、漆喰のような香りとアルコールのすごい香りでむせてしまった。
口に運ぶと、ぐわーっと甘い。ザラメと漬物、なめらかトロトロ口当たり、そしてホカホカだ。飲むと食道までカーッと熱くなる。これまでに飲んだ高級&超熟ポートワインたちに比べると、香りのニュアンスの複雑さは劣るけれど、美味さとスケールでいえばいい勝負をしている。こんな濃さでは一日二日では到底飲み切れるものではないので、何日もかけてゆっくりいただくとしよう。
※何日経ってもうまい。ちょびちょび飲み続けて二週間ぐらい飲んだ。終わりのほうはかなり血っぽい感じが強まって、アルコールぶんが和らいで、だいぶ違う顔になった。二週間の間に呑み心地が変わっていったのもgood。このクラスのポートワインを数本買って室温保管してみるのもいいかもしれないと思った。