北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2321】Minini Terre Avare Primitivo IGT Puglia 2019

 

 
このワインは、プーリア州でつくられているプリミティーボ(カリフォルニアでいうジンファンデル)。このミニーニというメーカーは「プリミティーボ IGT」という安いタイプと「プリミティーボ ディ マンドゥーリア DOC」という地名の入った格上のふたつを作っている模様。で、これは前者の低コストタイプ。
 
ボルドーグラスに注いでみると、なんとも濃くて、黒々している。僅かにこげ茶色がかっているかもしれない。香りは、煮豆のような香りがつんとして、それからアルコールくささがわあっと立ち上ってくる。なんだか酒臭いワインだな、もちろんワインだって酒なのだけどアルコール臭が強いと今日は感じる。あと一瞬、くさやのような香りがしたような……気のせいかな。
 
口に運ぶと、濃くてタンニンふさふさの果実味。香りの酒臭さに比べると、口当たりは穏やかで、良い意味でふっくらとした飲み心地で、過剰な果実味に辟易するかと思いきやそこまででもない。特筆すべき長所が感じられるわけではないが、出来の悪い、不格好なワインというわけでもない。アルコールっぽさが強い点を除けば与しやすい赤ワインだ。
 
※二日目。なんだか森の香りが強まってきた。こうしてみると、もともとそれほど甘味で押すワインではなかったのかも、と思う。初日も二日目も、どちらの顔もそれなり面白い。