北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2496】Domaine Burle Gigondas Les Pallieroudas 2020

 
ジゴンダス・レ・パリエルダス[2020]年 ドメーヌ・ビュルル
 
このワインは、うきうきワインの玉手箱でふと目に飛び込んできたやっすいジゴンダス。そして2020ととびきり若い。でも、若くても空気に曝して飲めばなんとかなるんじゃない? それと無名のメーカーのほうが熟成とか難しいこと考えずに飲めるつくりかもしれない。濃い赤ワインが飲みたい気持ちだったのでアタック! 
 
まず見た目。当然ながら黒々とした、くらーい色合いの赤ワインだ。が、不透明、不健康という印象は受けない。香りは、重たいジャムみたいな香りが燻っていて、あんまりはっきりしない。
 
しばらくして飲んでみると、渋みたっぷり! 飲むのがちょっと辛いほどの渋みだ。でも甘みがあるおかげか、たぶん後で飲めるようになる見込みがある気がする。そこで夕食。餃子、豚のソテー、コロッケなどに合わせると、渋みのことなど忘れて馴染んでくれる。その後のこのワインは、小児向け風邪薬に入っているシロップみたいな甘みと苦みを感じさせるようになり、あんなに渋かったタンニンも気にならなくなった。こうなった後、このワインはえらくフレンドリーで、まあそうでないよりはいいんだけど、庶民的と言われたらそうかもしれない。でも、そういうジゴンダスがあったっていいじゃないか。なにより肉や餃子とは不思議なほどよく付き合ってくれた。
 
※翌日、もう少し柔らかくなるかと思いきや、少し逆戻りしたような。若飲みだからか、やっぱりちょっときつい。肉厚なローヌのワイン、グルナッシュ主体であるとは伝わってくるけど、単なるコート・ド・ローヌではなくジゴンダスであるという存在感があったかというとどうだろう。決してまずいワインではないのだけど。