北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2499】Il Poggio dei Vigneti Spumante Brut (N.V.)

 
イル ポッジョ スプマンテ ブリュット
 
残暑見舞い申し上げる季節、まだまだ泡ワインが飲みたくなる頃。でも、いつもシャンパンやそれに準じたワインばかりでは口が肥えてしまうし、もう少しなで肩なワインが欲しくなることもある。じゃあってことで持ってきましたスプマンテ! スプマンテは少しかったるいことがある反面、ソフトな飲み心地で肩ひじが貼らないことが多い。そんなワインを期待しての抜栓。そういえば、このワインのボトル、スプマンテらしいというかイタリア以外ではあまり見かけないやつだ。いいんじゃないでしょうか。
 
まず見た目。うっすい色をしていて泡がぽこぽこと挙がってくる。いいんじゃないでしょうか。口につけると、飲み心地は軟らかく、かたいミネラルや苦みがほとんどない。そして爽やかな植物の……うっ、なんだこの生臭さは。植物生臭さがひどくて生ごみっぽかったぞ。これは冷やしが悪かったからかもしれない。しばらくして、その良くないにおいは飛んでくれた。すると、なんともなで肩の、シャルドネたっぷりのブランドブラン系列にはあまりない、イタリアのスプマンテらしい飲み心地に。うんうん、こういうのこういうの。後で調べたところでは、このワインはイタリアのスパークリングワインであるプロセッコ系列であるグレラ種とソアーヴェクラシコ系列であるガルガネガ種をあわせて作っているのだという。このボトルに関する限り、ガルガネガの温厚な、ちょっと野菜っぽい風味が前に出ている感じで個人的には好き。ただし、あの生臭さの原因もガルガネガだったのかもしれない。はじめからきっちり冷やして飲みましょう。