北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2534】Domaine Chauvenet-Chopin Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Aux Thorey" 2015

 
[2018] ニュイ・サン・ジョルジュ 1er "オー・トレ"(ショーヴネ・ショパン)
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
まず見た目。ブルゴーニュワインとしては比較的新しめ、ちょっと濃い色合いをしている。また歳月のためか少し赤茶色がかった色彩になっている。昨日のサヴィニ・レ・ボーヌと並べてみるとこちらがはっきり濃い&茶色のニュアンスが強い。
 
香りはチョコレートがかっている。それといいにおいの香料、切り株。昨日のサヴィニ・レ・ボーヌにも切り株と言ったけれども、こちらは森の切り株というより香木の切り株だ。切り株にキノコが生えているようなニュアンスもある。昨日のワインはメルキュレ一級に比肩する感じだったけど、こちらは比べる相手ではなさそう。
 
口に含むと、タンニンはがびがびだけどワインはなだらかーで、意外にも甘い。ミルキーな印象は昨日のサヴィニ・レ・ボーヌのほうが上、なんとなくこちらはクラシックなブルゴーニュの趣がある。夕張メロンのようなニュアンスも漂い、熟成した赤ワインらしさを伴う。2015年は良ヴィンテージだった気がするけど、これは今飲んでちょうど良いようなタイミングだった様子。飲み進めるとごっつい果実味が前に出たり超チョコレートになったりする。そうしていても酸味は依然として健在。あー、うめえ、うめえですねこれも。これが次第に飲めなくなるわけですか。飲めなくなるなら、ワインなんぞやめちまっていいんじゃね? とか少し思ったりもする。
 
※翌日は少し単調なワインになった。夕張メロンっぽさやキノコっぽさが退いて、果実味が強まった雰囲気。けして悪くないけど初日のほうがバラエティ豊かな風味だったようには思う。フランソワ・カリヨンのサヴィニ・レ・ボーヌ村名格の三日目の残党といい勝負をしている。