北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2577】Chateau de Laborde "Cuvee H" Bourgogne Pinot Noir 2020

 
シャトー・ド・ラボルド ブルゴーニュ ピノ・ノワール キュヴェH [2020]
 
このワインは、ブルゴーニュでは比較的少ないシャトーから名前が始まるよく知らない作り手。ウメムラさんのブルゴーニュ赤詰め合わせセットに新たに入っていた。ボトルが、もっと上位のワインに使われそうな立派なものだ。
 
さっそくグラスに注いでみると、先日のグルナッシュと比較しても青紫色がかっている。色の濃さもピノ・ノワールとしてはなかなか。これを見ると、グルナッシュってかなり赤茶色側にカラースペクトルが寄ったワインなんだなと思い返したりする。香りはプラムっぽいやつが強く出ていて、ん? これ本当にピノ・ノワール? と首をかしげたりする。でも最近のブルゴーニュにはこういう作風の人が珍しくないようにも思う。
 
口に運んでみると、甘きに流れ過ぎない甘酸っぱいやつがどっと来た。ちょっとニュニュっとしたテクスチャを伴うのは乳酸系のテクニックが使われているからだろうか。そう思ったせいか、乳酸飲料めいた印象に傾く。典型的なブルゴーニュ赤のなかでは、辛口ランブルスコにちょっと似ているところのあるワインだ。飲み進めると、香料~香水めいた風味の強い、アンヌ・グロのオート・コート・ド・ニュイ風味が幅をきかせてきた。
 
※翌日。アンヌ・グロっぽさが少し引っ込んで酸味に流れたけれども、私にはこちらのほうが親しみやすく感じられた。ブルゴーニュ赤では勇気が要ることだけど、三日かけて飲んでみたかったかも。