北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1046】Domaine Ponsot Gevrey Chambertin Cuvee de l'Abeille 1999

 
ジュヴレ・シャンベルタン キュヴェ・ド・ラベイユ [1999] (ドメーヌ・ポンソ)
 
 続いて、1998年産のジュヴレ・シャンベルタン村格。創り手のポンソは割と見かける名前だけど、呑んでみるのは今回が初めて。
 
 まず、見た目は思ったよりも濃くも薄くもなく。あまり煉瓦色にはなっていなくてぴちぴちしていそう。匂いは、初手で新鮮なベリーとローソク、そして腐った切り株みたいな素敵な匂いが漂ってきて、じつに高級そうな面持ち。
 
 口をつけてみると、まず最初にスカッと酸っぱい風味が来た!新鮮なサクランボを口いっぱいにねじ込まれたみたいだ。そして軽い!なんだこの軽さは!ところが数秒も経つうちに腐った切り株の風味が吹き上げてきて、ぐっとボリュームが伴ってきた。そして締めはタンニンがしっかり効いてきて、クレシェンドしまくり。キュートなワインの面持ちと、ジュヴレ・シャンベルタンの名に恥じない大柄なスケールを併せ持っていて、とても不思議なワインに仕上がっている。もちろん、チョコレートムースみたいな甘さがよぎる事もあって、ただ自己主張が烈しいだけのワインではない様子。面白いバランスでまとまったワインだった。