北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0441】Paul Mas Claude Val Blanc 2010

 
ジャン・クロード マス クロード・ヴァル ブラン
 
 今日の夕食は、メバルの刺身とあら汁とソテー、ご飯、えびとアボガドのサラダ。このいかにも白ワインの合いそうなメニューに、南フランスの白ワインを合わせてみることにした。ラベルを見るとVermentino Sauvignon という記述がある。混合系のワイン?*1ヴェルメンティーノが混じっているということは、イタリアに近い地域?(後で調べたら、ランドルック地方だった。しかも、あのマス一族のワインだったとは!)
 
 グラスに注ぐと、いかにも爽やかそうな、薄く緑色がかった白ワインの色。匂いは草原のようで、ヴェルメンティーノにふさわしい(たぶんソーヴィニオン・ブランとしてもふさわしい)匂い。猫のおしっこ臭はせず、酸味を予感させるような何かを感じる。
 
 口に含んでみると、かなり強い苦味と爽やかで軽やかな酸味。苦味は、よくあるグレープフルーツとか八朔みたいなタイプじゃなく、もう少し薬草臭いような苦味。一方、酸味は大変軽やかで、後味をむやみに引かないタイプ。匂いの草っぽさとあいまってか、爽快な印象。コッテリ感や膨らみは感じられないけど、そんなことが問題になるようなワインとも思えない。
 
 そして食べ物とあわせる時には、この苦味が意外といい味を出していて、メバルやえびの旨みにワインが埋もれてしまうことがない。ワサビを相手どっても、思ったよりは仲良くしてくれている。これは魚料理と一緒にやるには非常にいいワイン。牡蠣なんかとも合うんじゃないかと思う。イタリア安白ワインにいつも期待しているようなテイストを揃えたいいフランスワインだった。
 

*1:後で調べたら、六種類混合のワインだったみたい