北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0609】Nicolas Rossignol Bourgogne Pinot Noir 2008

 
[2008] ブルゴーニュ ピノ・ノワール 750ml (ニコラ・ロシニョール)
 
 このボトルは、以前にヴォルネ村名サヴィニ一級がかなりおいしかったメーカーの平ブルゴーニュ。2008年という弱そうなヴィンテージでもおいしい結果を出すのかどうか?
 
 色を見ると、ちょっとばかり青みがかった赤色。今までに呑んだ2008年のブル赤って、平〜一級まで、ことごとく青みがかっているような気がするけど、これは呑むのが早いせいなのか、なにか青みがかりやすい要因でもあるのか?(教えて!偉い人!) とりあえず透明感のある濃くも薄くもないピノ・ノワールっぽい感じには違いない。
 
 匂いをかいでみると、まずケモノっぽさが先行してその後からほっこりストロベリーがおいかけてくるような展開。同じメーカーの上級クラスに比べると、匂いの優雅さや複雑さでは及ぶべくもなく、このあたりは格や価格に見合った感じがする。頑張って匂いをかぐと揮発性の何かがあるようなないような気はするけど、はっきり感じられるほどじゃない。
 
 口をつけてみると、甘酸っぱいさくらんぼを連想する果実味がギュッと来て、その後に酸味と苦味とタンニンが順番にやってきた。ものすごく酸っぱいワインなんだけど、「酸っぱさ」より前に「甘酸っぱさ」が体感されるので、モンジャールさんちの2008ニュイに比べればずっと呑みやすく、キュートな魅力とすら感じられる。これで1800円を切っているのはたいしたものだと思う。このメーカー、ヴォルネが本拠地ってこともあるし、値段もそんなに無茶が無いから、将来、「指標化石」ならぬ「指標ワイナリー」として水平試飲&垂直試飲まとめ買いの対象にしようかしらん。とかちょっとだけ思った。
 
 ※翌日も大体路線は変わらず、いくらか青みがかった色が落ちたような気がする。少しだけ植物臭い匂いが混入してきて、ちょっと高いワインのような体裁になった。2008の平ブルゴーニュといえども、一日置いたほうがおいしいのかな。それとも実はブルゴーニュの2008って少し時間を置いたほうがおいしくいただけるヴィンテージなのか?それともこの作り手がそういう風に作っているからなのか?ちょっと考えさせられた。