北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1480】Louis Latour Bourgogne Pinot Noir 2015

 
ルイ・ラトゥール ブルゴーニュ ルージュ
 ※リンク先は現行ヴィンテージと思われます。
 
 このワインは、ブルゴーニュ地方では大手のルイ・ラトゥールの平格。これぐらいの値段と入手難易度になると毎年のヴィンテージを飲み比べられなくもないので、ヴィンテージの傾向を知る参考として割と頼りにしていたりする。なので、平格だけど楽しみな対峙。
 
 まず色。普通にピノ・ノワール色をしている。先日のヴォルネ一級に比べると色は少し黒っぽくて、あれがいかに薄い色だったのかがよくわかった。香りは、梅系の匂いがツンとするけれども初手ではそれ以外はあまり印象に残らない。
 
 口に含むと、若いせいか、それともヴィンテージを反映してか、甘さや酸っぱさよりも果実味のはちきれそうな印象が先立つ。タンニンはあまり目立たず、ちょっと飲み進めるとようやく平格ブルゴーニュにありがちな「くせ」が知覚されてきたけれども、くせの少ないほうだと思う。それでいて、えらくチャーミングというか、サービス精神が旺盛で平格の割に、楽しい雰囲気を伴っている。
 
 ※翌日は少し酸味が増したけれども、安い平格ブルゴーニュにありがちなクセの強さ、例えば皮製品のようなあの感覚を凌ぐ果実味が健在でまだまだ楽しいワイン。2015年って、伝え聞く話ではよろしくなさそうだけど、もしかして期待できる?フェヴレとか他の大手のワインをあたって確かめてみよう。