北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1177】Claude Dugat Bourgogne Rouge 2011

 
クロード・デュガ ブルゴーニュ・ルージュ [2011]
 
 今日のワインは、平格のブルゴーニュ赤。ただしメーカーは頑張っていて、ブルゴーニュ北部の有名どころ・クロード・デュガのもの。
 
 色は、まず普通なブルゴーニュ然とした色あいで、あまり濃くない。透明感は高い。で、香りを確かめてみると、すごく……森の切り株です。初手から植物エキスめいた香りがばんばんに漂ってきて、その下にチョコやベリーを隠してあるような風采。グラスを溢れて凄まじい香りが吹き出てくる。
 
 口をつけてみると、これはまさに期待通りの平格赤らしい軽いボディ。酸味は中くらいで後味すっきり、タンニンは控えめで、香りの強烈さに比べれば何とも軽いワインではある。でも、これはあくまで平格なんだから、それがいけないとも思えない。ただ、十五分ほどすると僅かに硫化水素系の風味が混じっているような気がした。これは、ほんの少し痛んでいるのでは?
 
 この硫化水素がなかなか取れず、3時間ほど経過。このぐらいになってやっと硫化水素っぽさが消え、とても軽くて上品な果実味と森の切り株系植物エキスが存分に体験できるワインに。これで硫化水素の時間が短ければ、ぜんぜんお金に見合った平格ブルゴーニュ。平格でも見事、平格ならではの素晴らしさがあって、良いものだった。