北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1221】Louis Jadot Bourgogne Blanc Couvent des Jacobins 2013

 
ブルゴーニュ・シャルドネ・クーヴァン・デ・ジャコバン[2013]年・ルイ・ジャド社
 
 最近、(シャンパーニュも含めて)シャルドネを呑むたびに「シャルドネってモノによって姿が全然違ってわけわからんなー」と思い、今日は原典に立ち帰る気持ちでブルゴーニュの平格白ワイン、それも大手ルイ・ジャドの標準品を選んでみた。
 
 見た目は、ちょっと黄色っぽくて白ワインとしていかにもな感じ。香りを確かめると、かなり蜜っぽさを帯びた台所洗剤のような香りがする。平格白ブルゴーニュなのに、かなり頑張っている。
 
 口をつけてみると、酸味はあまり強く無い。それよりもトカイワインやアンズを連想させるような、ちょっと貴腐寄りの甘い長所が目立つ。これはかなり変わっている?舌触りはミルキーで、舌に残る酸にもどこか干し果物のような甘みを帯びていてちょっと不思議。2013年のブルゴーニュはヴィンテージがわけわからん&やたら高価で、たぶん不作なんだと思っているけれども、この不思議な甘さは作柄を反映しているんだろうか。それとも、ボトルの保存状態のたぐい?
 
 ※翌日、蜜っぽさが削げ落ちてだいぶ飲みやすくスッキリしたものになった。高貴でもリッチでもないけれども、平格白ブルゴーニュとしてはこちらのほうがお好みではある。ただ、やっぱり少しアンズっぽいなー。若々しいのにどこか年老いたような。