カ・ルガーテ サン・ミケーレ 2016
暑い日に頑張って働いた後は涼しくなるようなワインが欲しい。そういう日にスッスッと飲めるワインを選ぶなら、ソアーヴェ・クラシコはひとつの選択肢だと思い、これをやってみることにした。前回、2014年産をいただいた時には、ソアーヴェ・クラシコにしては蜜やミネラルを強調したようなつくりで初日が美味かったとのことなので、初日に半分以上飲んでしまうつもりで。まあ、暑い日なので大丈夫でしょう。
まず見た目。黄金色からは遠い、いかにも白っぽい白ワイン。世間の人がイメージする標準的な白ワインってこんな感じでしょう。香りは、わずかに花畑の甘い蜜っぽさがあるけれども、それより気になるのは緑色野菜系~ブロッコリーを煮たような、ほんわかとしたフレーバー。ソアーヴェ・クラシコ系(やアルザスのシルヴァネール系)に感じるようなやつ。こういうの、ブラインドでちゃんと当てられるんだろうか。
口をつけると、アタックがものすごく柔らかい。その後に、八朔みたいな酸味と苦みは来るけれども、その味すら柔らかい口当たりにコーティングされているようなところがあり、ソアーヴェの面目躍如。前回のやつは、ソアーヴェ以外の白ワインの長所をくっつけたようなワインだったけど、2016年産はソアーヴェの柔らかさをとにかく磨き上げたような味わい。このジャンルにはピエロパンという偉大な先達がいるけれども、こいつはその路線にかなり近い。ひょっとして乳酸混ぜてごまかしているのかもだけど、とにかくこいつは口当たりがマイルドで、それもそれでソアーヴェらしい。美味い!やってくれましたね。ここも定期購入の対象にしようかとちょっと思った。
※二日目になると、やっぱり少し凡庸に寄った。初日の印象は2014と2016は違ったけれども、二日目の印象は割と近い。