北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1912】Tedeschi Amarone della Valpolicella 2014

 
アマローネ デッラ ヴァルポリチェラ 2014 テデスキ
 
 このワインは、イタリアはヴェネト州コスパの優れたアマローネとヴァルポリチェッラシリーズをつくっているテデスキのアマローネ。テデスキ、いいメーカーなんだけど最近は日本国内の流通があまり良くなくて、見かけたらすぐに保護しなければならない感じだ。このボトルは一年ほど前に保護してとっておいたもの。
 
 まず、ボトルから注ぐといきなり赤茶けた濃い色合いでチョコレートじみている。すごく濃くて、赤茶けた液体。で、香りはいきなり濃密なチョコレート!すんごいチョコの奥から梅とアルコールがばんばん香ってくる。素晴らしいチョコっぷりだ、飲む前からよだれが出てくるぞ。
 
 口に含むと、とびっきり新鮮な果実味がジュワワーっと来た後に、アマローネではお約束の軽い苦み、でもって、ざらざらのチョコレートドリンクみたいな飲み心地が口のなかいっぱいに流れ込んで来る。う、旨い!アマローネに期待したいものに加えて、やけにチョコレート推しな雰囲気で、それでいて後味には果実味の豊かさとチョコレートっぽい甘さとビターがうまく噛み合った余韻が残るのだからたまらない。

 そこから鉄のような、力強い味わいが徐々に高まってきて雄々しいワインになってきた。チョコレートの集中力も高まって、なおかつ森っぽい風味もよぎって驚きの内容。ただしアルコールが16%もあってぐでんぐでんになりそう。アマローネとしては横綱相撲では。良いです。
 
 ※翌日も雄々しい状態が続いてびくともしない大柄・頑丈・派手なワインのまま。すごいパワー。すごいアルコール。品質も確か。とことんアマローネらしいアマローネだった。