ジャン・クロード・マス レ・タンヌ オクシタン ピノ・ノワール
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このワインは南フランスでお買い得なワインをつくっているマス一族の手によるピノ・ノワール。低価格帯のピノ・ノワールは新世界の品が多いけれども、このワインの場合、新世界的な品なのか旧世界的な品なのか、仕上がりのスタイルを確かめてみたいところ。
まず見た目。あまり濃くない、けれども明るいというほどでもないワインレッド。ガーネット、といった例えがしたくなる。香りは入浴剤みたいな香りで、新世界にありがちなアセロラっぽさが優勢なものとは違う。ただし、わずかにアセロラっぽさはある。
口に含むと、赤系果実の軽い甘みと酸味、タンニンもそれほどでなく、とってもライト。ピノ・ノワールでできているけれども、これ、一歩間違ったらボジョレーヌーボーと誤認するかもしれない。当初の想像に比べてひっかかりどころがなく、するすると飲める。南欧だから濃いめかと思いきや、それほど単純なものではないらしい。普段飲みとしては十分です。
※翌日は、口当たりがミルキーになってかつ滋味深くなった。タンニンは少しきつくなったかも。でも顔つきが違ってこれはこれで面白い。デイリーワインで二日目もいい顔つきだと嬉しくなります。