北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2116】Argiolas "Serra Lori" Isola dei Nuraghi 2019

 
セッラ ローリ 2019 アルジオラス
 
 今日の夕食は鮭を使ったチーズ焼きを中心としたもの。これに合わせるべく、ロゼワインを用意した。ものは、サルディニアで良いワインをつくっているアルジオラスの品。
 
 まず見た目。とても薄い朱色をしていて、赤銅色っぽさがある。チェラスオーロのような、おなじイタリアのロゼでも少し色の濃いものに比べるとはっきりと淡い。香りは、ロゼ特有というより、甘くお砂糖でコーティングした金柑を思わせるような芳香が鼻につーんと入ってきて気持ち良い。上等な香りだぞ。
 
 口に運ぶと、例の金柑っぽいフレーバーに加え、意外にも、非常にコクのある飲み心地。全くしゃばしゃばしていなくて、見た目とは裏腹に低重心。バターや木の実とはまた違った、とても厚みのある飲み心地だ。僅かに微炭酸めいた感触があるのが、欠点といえば欠点かもしれない。この厚みのある飲み心地をじっくり味わうにあたって、ちりちりして集中力を削いでいる感じがある。でも、この微炭酸がいいという人もいるかもしれない。でも、このコクの豊かさと低重心は、みようによってはジュヴレ・シャンベルタンのようですらある。
 
※二日目は、初日に比べてふつーのロゼに近くなった。けっして悪くないけど、初日の迫力のある姿のほうが好ましかった。なんにせよ、これはちょっとしたロゼだと思う。