北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2174】Colour Field 2016

 
グレースランド カラーフィールド
※リンク先のヴィンテージは現行のものです
 
このワインは、南アフリカ産のなんだかよくわからないブレンドワイン。確か、楽天の購入者レビューで点数が高めで、そのレビュー内容も割とまともな雰囲気だったので穴埋め的に買ったものだったと思う。セパージュはメルロー60%にシラー30%、カベルネソーヴィニヨン10%というバランス型。あまり高くない新世界ワインで、この配合割合はバランスよさそうにみえる。
 
ボルドー型グラスに注いでみると、ワインレッドに焦げ茶色っぽい色合いを足して不透明にしたような、期待以上のおいしそうな見た目。抜染の段階から、ちょっと土臭さを伴った、煮豆とインクと果物の香りが溶け合ったような香りは辺りにぷーんと漂っている。語彙力が足りないのでこんな表現になってしまうけど、これはこれでいい香りだ。メルローカベルネ系は久しぶりだったので、そのせいもあってかとてもうまそう。
 
口に運んでみると、とろとろとした口当たり、キツさがあまりない。ボルドーの安ワインのような落ち着いた佇まいと煙っぽさが感じられ、それでいて、コクや果実味の強さはボルドーの安ワインよりも濃厚、かといって押し付けがましいようなワインでもなく。ビターなチョコレートの香りやカフェオレのような香りも好ましく、すっかり気に入ってしまった。南アフリカのワイン、やはり侮れない。
 
※翌日はトマトスープみたいな野菜系の風味が強まって、顔つきが違って面白かった。三日目は、墨汁っぽさや鉄っぽさが強まり、より雄々しい感じに。三日目まで変化があって飽きさせない。