北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2350】Duca di Salaparuta "Corvo" Sicilia Rosso 2019

 
コルヴォ・ロッソ 2019年・ドゥーカ・ディ・サラパルータ社元詰・シチリア・ロッソ
 
このワインは、どこででも見かけるシチリアの安ネロ・ダヴォラであるコルボ・ロッソ。そんなに美味かった記憶はないのだけど、基礎的なネロ・ダヴォラとしては外せないように思うので、13年ぶりにやってみることにした。ちなみに前回記録は2009年4月で、この頃はまだぜんぜんワインの勝手がわかっていなかった頃。今飲むとどう感じるんだろうか。水餃子、豚肉のキャベツ炒めと一緒にゴー。
 
まず見た目。それほど青紫色っぽくなく、まずまず中庸な赤ワインの色だ。黒っぽく、透明度はやや低め。香りは、ネロ・ダヴォラらしい梅系の香りがするんだけど、つっけんどんな感じじゃなく、良い意味でまろやか。バニラではなく和菓子の風味で梅香がコーティングされている感じがする。ちょっとほめ過ぎかもだけど、金沢の森八を食べた時の香りが梅系のコーティングされていて、案外、上品と感じる。
 
口をつけると、甘酸っぱいネロ・ダヴォラの香りがふつふつと。酸味が利いていてキューっとしている。とはいえ、しり込みするほど酸っぱいわけではなく、ちょうど良い塩梅だ。食事との相性は良好、これなら何が相手でもまあ大丈夫な感じだ。やや一本調子かもしれないけれども、それも考えようによっては安定感だし、安ワインならそれでも構わない。大手のつくる工業製品ではあるけれども、工業製品の良いところがしっかり集まっていて侮れない。